日本でもIR法(別名カジノ法案)が施行されたため、2030年前後にはIRカジノが誕生する流れになっています。
その影響で、きらびやかなカジノ施設で働くディーラーになりたいと考える人もでてくるでしょう。
でも、業界に詳しくない人にとってはどうやってディーラーという職に就くのかイマイチ想像しずらい仕事ですし、年収がどれくらいなのかもわかりません。
また、ディーラー専門学校の有無や取得すべき資格が存在するのかすらわかりません。
そこで、カジノディーラーの仕事やプロとして活躍するにはどうすればいいのか、年収はどれくらいなのか、学校や資格はあるのか、就職先など求人やバイト先など気になるポイントをまとめました。
果たして子供の将来なりたい職業ランキングでユーチューバーのように上位に入ってくる未来はあるのでしょうか。
カジノディーラーとはどんな仕事?
基本はカジノテーブルでのゲーム進行役です。
バカラやポーカー、ブラックジャックなどのテーブルではカードを配ったり、ルーレットでは球を円盤に投入します。
それだけならとくに専門スキルは必要なさそうに思えますが、当然ほかの能力も求められます。
ディーラーは客と対面でやりとりするため、場を盛り上げるエンターテイナーとしての仕事も必要になってくるんです。
臨機応変に対応できるコミュニケーション能力は必須と言えますね。
もちろん働くお店によっては淡々とゲーム進行するだけでいい場合もあると思いますが、ランドカジノのようなエンターテイメント性が求められる職場で働きたいなら必要でしょう。
そしてそれができるようなればプロのカジノディーラーとしての名乗れるようになるでしょう。
日本にはまだランドカジノがないため職業にしている人は少ないものの、アミューズメントカジノはどんどん増えていってますし、ディーラーを目指す人が今後増えていく可能性は十分高いでしょう
なおカジノが盛んな欧米ではディーラーの求人も多いようですよ。
カジノディーラーの年収はどれくらい?
カジノディーラーに俺はなる!
と心に決めて目指す前に、仕事とする以上は食っていけなければ話になりません。
いきなり現場に出てスキルを磨くような仕事でもありませんし、職業学校で学んで就職するケースが多いでしょう。
そして、いち職業なので年収は大事です。
ではどれくらいの年収が稼げるんでしょうか。
カジノディーラーの平均年収
調べてみると東京のIR専門学校サイトにカジノディーラーの年収情報が載っていました。
それによるとディーラーの平均年収は400万円ほどとなっています。
管理職になれば年収1000万円以上も狙えるようです。
海外カジノならチップによる年収アップも狙える
日本のIRカジノではわかりませんが海外のランドカジノならチップをもらえる場合も多いです。
これも年収の一部。
ものすごくお客さんを楽しませられればばチップの額も多くなる=年収アップ間違いなしでしょう。
ハイローラー客なら気前よく札束をくれるかもしれませんね。
(もちろん大勝ちしたときくらいしかないと思いますが)
もしかしたらチップ収入の方が基本給より上になるかもしれません。
そのため、ホスピタリティ能力やエンターテイナーとしての実力を高めれば、年収を上げることも可能と言えるでしょう。
つづいてカジノディーラーになるために必要なスキルなどについて解説していきます。
カジノディーラーになるためには?
日本にIRカジノができるんだから当然ディーラーという職業も必要になります。
海外からの観光客も訪れますが、日本人客の方が多くなると思われます。
となるとディーラーも日本人が多い方が有利です。
まさかすべて外国から連れてきて運営するわけもないですからね。
ではカジノディーラーはどうすればなれるんでしょうか。
- 必要なスキル
- 学校
- 資格
- 就職先
など基本的な情報を見ていきましょう。
ちなみに捕まってもよければ勝手に違法カジノを運営して自分でディーラーをやればすぐなれます。
もちろんおすすめしませんが(汗)
カジノディーラーに求められるスキルとは?
手品師のように華麗なカード捌きスキルがなくてもゲーム進行だけならできます。
ただしディーラーにはエンターテイナーとしてのスキルも求められるため、できたほうがいいでしょう。
でもここでは、そういった演出面以外に必要なスキルについて見ていきましょう。
身につけておきたい基本スキル
- ホスピタリティ
- 英会話
- 算数
- カード捌き
- 観察力
より高い地位に着き、より高い年収を得るためには、これらのスキルアップは欠かせません。
ホスピタリティ
テーブル席についているお客さんや後ろで見ている客、そばを通る客まで視野を広くもっておもてなしする能力を求められます。
お客さんが心地よい雰囲気でゲームを楽しめるようにしてあげることが必要です。
初めての人ならルールも教えつつ不安を解消してあげるフォローもあったほうがいいでしょう。
ユーモアのセンスも最低限は備えておきたいところですね。
ランドカジノで働くことをゴールにするならホテルマンのようなサービスレベルを目指すことになるでしょう。
アミューズメントカジノなどであればバイトで働いている人も多いため難易度は低いです。
ただ、より高い年収を目指すならホスピタリティは必須と言えます。
英会話
就職先が海外の場合も多いですし、日本のIRカジノに就職するとしても英会話スキルは必須です。
海外観光客がメインターゲットですからね。
カジノバーなど小規模な店舗なら日本語だけでもいいかもしれませんが、できるほうが有利なのは間違いないです。
最近は外国人観光客が訪れることも増えているようです。
(お店のグーグルレビューを見ると英語や片言の日本語レビューをけっこう見かける)
最終的にランドカジノで働くことを目標にするなら、早いうちから英会話をできるようにしておきたいですね。
また単純に英語のできる・できないは年収にも影響が出てくることでしょう。
算数
ブラックジャックやバカラなどのカードの数計算や、チップの配当計算など基本的な算数能力は必須です。
日本人なら義務教育で学んでいるはずなのでまず問題ないと思いますが、自信がないなら計算ドリルなどで鍛えておきたいですね。
カード捌き
基本的なカード捌きスキルは必須です。
シャッフルやカードを飛ばす「ピッチング」などスマートにこなせなければお客さんも「このディーラーさん大丈夫か?」と不安にさせてしまうでしょう。
観察力
ホスピタリティと似たようなものですが、常にお客さんの表情やしぐさなどを観察する能力も必要です。
また他人同士の客が同じテーブルについてゲームに参加するパターンがほとんどなので、最悪ケンカにならないよう敗者へのフォローアップもしておきたいところですね。
そしてお客さんが不正をしていないか、も厳しい目で見ておかなければいけません。
監視カメラもついているはずですが、ディーラーの目でもチェックできれば理想的です。
このようにカジノディーラーにはさまざまなスキルが求められます。
「どうすればお客さんにもっと楽しんでもらえるのか?」
これを考え続ければさらに持っておきたいスキルが出てくるかもしれません。
ただしまずは基本的なこれらのスキル習得を目指すことになるでしょう。
ではこういったスキルを身につけるための学校はあるのでしょうか。
日本にカジノディーラー養成学校はある?
海外ではカジノが当たり前のように運営されていて求人も多く、ディーラー養成学校も充実しています。
では日本ではどうなのでしょうか。
日本にあるカジノディーラー養成学校
ディーラーになるためには、まずは求められる知識や技能を身につけなければいけません。
独学で勉強するのはまだまだ難しく、そのため養成を目的にしているスクールに通うのが一番の近道と言えます。
近年ではカジノスクールの創設も徐々に増えてきていて有名なところは、
日本カジノ学院※閉業しました- 日本カジノスクール
などがあげられます。
カジノディーラーを目指すなら、これら専門学校へ通うのが一番の近道だと思います。
各学校の詳しい情報についてはこちらの記事でまとめています。
ほかにも観光系の専門学校などでコースが用意されていますが、カジノメインの学校はこの2つくらいですね。
ディーラー養成学校への入学条件は?
応募資格としては、満20歳以上かどうか、違法カジノで働いた経験がないなど、一般的な常識がある人であればとくに問題ないでしょう。
実際働いていたとしても違法カジノでの就業経験を明かす人はいないと思いますし、実質的にはクリアすべき基準は年齢くらいですね。
高校卒業してすぐに入れないのは少し不利かもしれませんが、ランドカジノの多くが未成年の入場を規制しているので仕方ないでしょう。
ディーラー学校では短期コースもあるため、履修してもまだ未成年であるパターンがでてきます。
満20歳以上になるまでの間は独学で勉強するか、進学して人とのコミュニケーション能力を磨く、英会話を学ぶなどやれることがたくさんあります。
ただし就職しやすい、という点において学校を利用するメリットは大きいので、入学する方がスムーズです。
ディーラー養成学校では何を学ぶの?
カジノスクールに通うと、これまでのカジノの歴史や法律、確率の計算などについての知識を高め、ルーレットやブラックジャック、バカラなどの様々なゲームのルールを学んでいきます。
独学でもいけそうですけど、専門学校を卒業することで得られるステータスはあるはず。
また就職を考えるとカジノスクールで学んでおきたいところです。
ディーラー養成学校の学費はどれくらい?
気になるのがスクールの学費について。
日本カジノスクールの学費
- ディーラーコース・・・50万~80万円ほど
- スーパーバイザーコース・・・80万~90万円ほど
「日本カジノスクール」は入学の機会は年度内で4回。
4月、7月、10月、1月の4回設定されています。
そしてさまざまなコースが用意されています。
学費はディーラーコースとスーパーバイザーコースの二つに分かれていて、前者の場合には、短期集中3カ月コースで入学金が4万円、授業料は43万7000円。
ここに教材費なども含めて合計で49万5000円です。
そのほかにも6カ月コースや1年コース、オーダーメイドコースなど様々なコースが設定されていて、合計で一番高いものがオーダーメイドコースのエキスパートの75万5000円となっています。
選択コースは選択可能で、ルーレット専攻やブラックジャック専攻、ポーカー専攻など、ゲームの種類に特化したコースを選べます。
これらの費用は、14万5000円から19万円となっています。
スーパーバイザーコースの場合には、スタンダードで82万5000円、エキスパートで92万円です。
※閉業しました
日本カジノ学院の学費
- プレミアムコース・・・ 150万円
- エキスパートコース・・・85万円
- トータル本科コース・・・55万円
- 個別学科先行コース・・・15~25万円
実際のランドカジノでの研修を2回経験できるプレミアムコースが一番高い学費となっています。
リアルな体験は大きいですね。
またVIPルーム向けサービスについても学べます。
なお1つ下のエキスパートコースでもVIPルーム研修はあり。
2つの違いは生の研修があるかないか、ですね。
最後のトータル本科コースはベーシックなディーラーの知識を習得できるもの。
個別学科先行コースはバカラやルーレットなどゲーム毎に選べます。
ディーラー養成学校の講義について
講義時間はコースによって異なりますが、62から91講義ほど、1講義は150分というような形です。
ディーラー養成学校卒業後の就職先は?
このように自分に合ったスクールで学んだあとは、就職先を探すことになるでしょう。
スクールを卒業すると働ける場を紹介・斡旋してくれるなどフォローもあります。
日本には本格的な場所がないため、海外や豪華客船内、国内のアミューズメント施設、ホテルのイベントスペースなどで活躍することとなります。
海外で働くとなった場合には決して楽なものではなく、ワーキングビザを取得したり様々なハードルをクリアしなければなりません。
未経験者の場合は、最初は下積み時代を経て少しずつ実力が認められてホテルなどで働けるようになるでしょう。
なおスクールに通えば多様な方面で活躍している卒業生の情報を集めやすいなどのメリットもあります。
またスクールに通わずに最初からアミューズメントなどでアルバイトとして働きながら、技術や知識を学んでいく方法もあるでしょう。
将来的に海外で働きたいとなった場合には、やはり専門のスクールで学ぶほうが有利です。
ディーラーになるための資格は?
ディーラーに資格は必要なのか気にする人もいるかもしれませんが、絶対に必要となる国家資格的なものは存在していません。
知識や技能が身に付いていれば就職試験を受けて合格するだけで仕事に就くことは可能です。
しかし近年では少しずつディーラーの認知度も高まり、養成スクールに通う人も増えてきているのでスキルを証明するための民間資格が誕生してきています。
カジノディーラー資格認定試験
民間資格の一つに「カジノディーラー資格認定試験」と呼ばれるものがあります。
受験資格は満20歳以上で、知識や技術を学習した経験があるものに限ります。
一般常識や歴史に関する知識などの筆記試験、さらには世界の知識やゲームのルールに関する知識、そのほかにもエチケットやマナーなどの知識も求められます。
英語での面接や接客接遇態度、ディーラー技術など様々な試験科目が設定されています。
これらのうち認定校の卒業生ディーラーの場合には、実技審査は免除されます。
これらはあくまでも任意で受験するものではありますが、ディーラー試験に合格すれば国内外で活躍しやすくなるはずです。
カジノディーラーの就職先は?
海外のランドカジノ
本格的なディーラーとして働くには海外のランドカジノなどがメインとなります。
ディーラーは日本国内ではそれほど需要がないものの、海外では一般的な職業の一つとして知られていて需要も高いのが現状です。
アメリカのラスベガスでは200以上ものカジノ施設があり、その他にもオーストラリアや香港、モナコなどといった合法化がなされている国では、多くの活躍が見られます。
日本人でもディーラー養成校を卒業した人の一部は海外で働き口を探し活躍している人も大勢いるようです。
海外で働くとなった場合には、スキルや知識はもちろんですが、言語や文化の壁、ワーキングビザや永住権の取得など、高いハードルを越える必要もあります。
本当に海外で働きたいという強い意志さえあれば、本場で働くことも十分に可能です。
日本ではまだ求人数がそこまで多くないので、情報を探すのがなかなか難しいかもしれませんが、養成校では就職先の情報提供など様々なサポートも受けられるので、便利に利用できるでしょう。
日本ではアミューズメントカジノやカジノバーがメイン
最近日本でもアミューズメントカジノが増えてきました。
またカジノバーも増加傾向にあります。
お金は賭けられないためあくまでもアミューズメント形態ですが、ポーカー大会なども盛り上がっているため今後も伸びていく業界でしょう。
バイト形式が多いもののそれらお店の求人募集は見かけるため、正社員・アルバイトなど就業先はあります。
カジノクルーズ船
日本国内で換金性を持たせると違法ですが、海上に出てしまえば日本の法から外れます。
日本では、横浜や神戸などからカジノクルーズ船が出航しているため、そういった就職先もあるでしょう。
オンラインカジノでも日本人向けのライブディーラーが増加中
日本人ユーザーが急増中のオンラインカジノ。
この中で遊べるライブカジノはディーラーがゲーム進行しています。
そしてオンカジの一部ではライブカジノ内に日本人ディーラーを採用した日本人向けのテーブルも見られます。
ベラジョングループのオンカジにある「花路野三丁目」はデザインも和風で親しみやすくなっています。
こういったライブカジノスタジオもディーラーの就職先の1つになるでしょう。
闇カジノに注意!
日本全国の歓楽街・繁華街には闇カジノと呼ばれる違法賭博店が多数あります。
そういった違法店舗で働く人も残念ながらいるようです。
そんなお店で働いていれば、いずれ摘発されて逮捕されてしまうでしょう。
経歴が汚れれば、まともな職場では雇用されなくなる可能性も・・・。
絶対に関わらないようにしましょう!
カジノディーラーの年収についてよくある質問
- 年収は?
- 何歳まで働ける?
- 日本で就職できる?
年収は?
ディーラー養成学校の情報によると、平均400万円ほどとのこと。
何歳まで働ける?
とくに定年などは設けられていないようです。ただ、日本でIRカジノがオープンしたなら、定年制はあるかもしれませんね。
日本で就職できる?
まだ就職先は少なめですが、大阪IRがオープンすればその需要は見込めます。また、それに伴い全国にアミューズメントカジノが増えることで仕事も増えていくでしょう。間違っても闇カジノで働くことはしないようにしてくださいね。
まとめ
カジノディーラーになる方法や資格の有無、年収などの収入面について紹介しました。
海外では割とメジャーな職業ですが、日本におけるディーラーの年収は平均400万円くらい。
ただし海外で就職すればチップによる年収アップも狙えます。
また日本にもディーラー養成学校があります。
カジノディーラー専門の大き目なスクールは2つあり、コースで選べる専門学校ならさらに増えます。
で、ルーレットやブラックジャックなど、1つのゲーム特化の学科をえらべば20万くらいで学べますが、就職を考えるならあらゆるゲームに対応しておきたいところ。
となると100万円くらいは用意しておいた方がいいですね。
学ぶ期間は最長でも1年くらいなので、これからやってくるカジノ時代にディーラーデビューしたいならいまからでも十分間に合いそうです。
日本ではまず3か所でカジノリゾートができる流れなので、そのどれかで将来活躍している日本人ディーラーの一人になれるはず。
実際にカジノで出会える日を楽しみにしています!