日本でのオンラインカジノプレイヤー数も100万人以上(おそらく200万は超えている)になり、いまも増加中です。
そしてオンカジは還元率が約95%あり稼ぎやすいギャンブルと言えます。
また一攫千金が狙えるゲームもあり、思わぬ高額配当をゲットされた人もいるのではないでしょうか。
もちろん負ける人の方が多いとはいえ、スロットのジャックポットで高額賞金をゲットしてしまったら税金が心配になりますね。
でも備えあれば憂いなし。
オンカジは気軽に楽しめてチャンスも大きいので、稼ぐぞ!と決めたら税金対策もしっかりしておきたいですね。
そこで、オンラインカジノで稼いだときの勝利金は確定申告でどうやって計上すればいいのか?
- 確定申告しなくていいパターンは?
- オンカジ収入で使う勘定科目
- 確定申告しないとどうなるのか?
などについてまとめました。
目次
オンラインカジノで得た勝利金は確定申告が必要?
確定申告が必要かそうでないか?は稼いだ金額によります。
確定申告しないといけないパターン
- オンラインカジノの稼ぎが50万円以上になったとき
- 他の一時所得と合算し50万円以上になったとき
後ほど詳しく解説しますが、オンカジプレイによる稼ぎは基本的に「一時所得」に分類されます。
そして一時所得は控除額が50万円に設定されています。
そのためオンラインカジノからの収入が50万円以上あるなら確定申告しなければいけません。
また他のギャンブル収益などがある場合は同じ一時所得として合算します。
合計額が50万円以上になったときも確定申告が必要です。
確定申告しなくていいパターン
- オンラインカジノの稼ぎが50万円以下
- 他の一時所得と合算して50万円以下
一時所得は控除額である50万円以下の稼ぎであればオンラインカジノからの収入は0円として計上できます。
ほかに一時所得がないなら確定申告の必要はありません。
なお不動産投資や株式投資など別の収入がある人は確定申告してくださいね。
オンラインカジノの稼ぎありで確定申告しないとどうなる?
悪質だと判断されれば厳しい罰則が適用される
悪質な脱税行為とみなされれば厳しいペナルティが科されます。
最悪の場合は懲役刑もあるので稼いだならしっかり確定申告しておきましょう。
間違っていたとしても提出したという事実が大事です。
あとで税務署から間違いを指摘されたら修正対応するだけ。
あきらかな過少申告だとまた話は変わってきますが、悪質だと判断されないレベルなら修正して差額の税金と延滞税を収めるだけで終わるでしょう。
オンラインカジノの稼ぎはバレない?
オンラインカジノへの入金はクレジットカードや銀行振込がメインです。
ただし仮想通貨やプリペイドカードが使えるところもあります。
そういった後者の決済方法で入金しているとお金の流れを税務署側は把握できないでしょう。
となると言わなきゃバレない状況になってしまいます。
でも稼げているなら確定申告しなければただの脱税行為です。
そこはあなたの良心しだいです。
とはいっても、スピリチュアルな話ですが、そういうことをしていれば運も逃げますしオンラインカジノで勝てなくなっていくはず。
勝てなければオンラインカジノも楽しめずいいことはありません。
海外で運用されているオンラインカジノによる稼ぎも課税対象です
海外で運用されているオンカジといえども、そこでプレイして稼いだお金は課税対象になり確定申告が必要です。
本来ならゲームに勝利したらそのトータル獲得額に課税されるんですが、まじめにやってる人なんていないんじゃないかと思います。
ただオンカジ上にはゲーム履歴が残っているので、確定申告を超真面目にやるならすべての勝利金を合算して確定申告しましょう。
オンラインカジノアカウント内のお金はどうなる?
現在日本で運営されているオンカジはありませんし、法的に違法なのでそもそもできません。
よってすべて海外企業の運営となり拠点も海外です。
そしてお金は海外サイトのアカウント内なので、日本の税務署もなかなか情報をゲットできないと思われます。
あくまで「思われます」ですが。
ゲーム履歴などの個人情報を渡してもらうのは簡単ではありませんし、国の機関からの依頼だろうと他国の調査に「はいそーですか」と応じる必要もありませんからね。
アップルが本国アメリカからiPhoneの情報開示請求されたのに応じなかった事例がありましたが、それと同じようなもの。
「すいませんねぇ、へへへっ」なんてホイホイ応じてたら「このオンカジアカンわ」と思われて客離れを起こすでしょう。
私もそんなオンカジなら使いませんね。
そもそもライセンス取得時に個人情報の扱いについて厳しい審査を受けています。
たとえ相手が国だったとしても簡単に情報開示するようでは話になりません。
海外の電子決済サービス上のお金はどうなる?
これもオンカジアカウント上のお金と同様に、税務署が個人情報をゲットするのは難しいと思われます。
もちろん100%とは言えないので、自己責任になりますが・・・。
勘定科目は「一時所得」で処理しよう
税金の分類的には「一時所得」に当てはまり、他の税金と同じく控除額を引いた上で最終的な納税額が決まります。
一時所得ってどんなもの?
一時所得は懸賞や福引きなどを始めとして、生命保険の一時金や満期払戻金、法人から贈与された金品に共通します。
また、落とし物を拾ったお礼として受け取る、いわゆる報労金も一時所得に該当です。
銀行口座を介さない金品のやり取りだと、税務署はお金の移動を把握できないので、厳密には課税対象でも無申告における摘発の事例は限られていたりします。
しかし、オンカジのアカウント内のお金を日本の銀行口座に振り込んでしまったら言い逃れは不可能だといえるでしょう。
ちなみに宝くじは天引き済みなので、配当を受け取っても課税対象外となっています。
確定申告時のオンラインカジノ収益の税金計算方法

オンラインカジノで思いがけない配当を受け取ったら確定申告することになります。
面倒ですが、勝った証でもあるので誇りに思いましょう!
(そう思わないとやってられない笑)
で、税理士を雇っていないなら自分自身で確定申告の手続きしなければいけません。
これは会社員であっても同様で、一時所得が発生した翌年の2月16日~3月15日の間に、書類の作成や提出が不可欠です。
もし遅れたり忘れてしまうと、後々ペナルティが生じて損をしますから、早めに済ませるくらいのつもりで確定申告の手続きに臨みましょう。
一時所得の計算方法
勝った金額がトータル50万以下の場合
一時所得の計算方法は、収入金額から経費に当たる支出金額を引き、さらに最高50万円の控除額を引くと算出できます。
その計算結果が課税対象となるわけですが、1年間で稼いだ配当が50万円以下であれば、課税されないので納税も不要です。
これならお遊び程度でオンカジしてる人なら問題ないでしょう。
ただ負けていてもがっつり遊んでいる人は、累計の勝利金額で超えている可能性が高いので注意しましょう。
ベットに使ったお金は経費になりますが、勝利金を得たゲームプレイ時のベット額しか計上できませんからね。
たとえばバカラを1回10ドルベットして10回遊び、その内1回だけ勝ったとしましょう。
このとき経費計上できるのは100ドルではなく1ゲーム分のベット額10ドルだけです。
さすが税務署、やり方が汚い(笑)
全部計上させてくれって感じですね。
ほんとに困ったものです。
サラリーマンの場合
ちなみに本業があって会社に勤めている人なら、給与にプラスして20万円の収入が発生した時点で、要申告手続きとなります。
一時所得は、所得が発生する度に適用される計算方式を採用しているので、配当を受け取る度に課税が行われるイメージです。
1年間で最終的に大きな負けが生じても、それまでに収入が発生していれば、確定申告は免れられないので要注意です。
確定申告でわからないことは税務署で気軽に相談しよう(予約必須)

確定申告で計上する勘定科目の分類については税務署によって判断が分かれることがあるので、未確定なら問い合わせて確認することをおすすめします。
税務署に馴染みがない人は怖いところだと思うかもしれませんが、納税する気がある人にはとても優しいところです。
相談は予約制なのでまずは電話で問い合わせてみましょう。
⇒https://www.nta.go.jp/about/organization/
- 一番近い国税局を選ぶ
- 「税務署所在地・案内」を押す
- お住いの都道府県を選ぶ
- 近くの税務署一覧から管轄税務署の電話番号へかける
大切なのは税務署側の言質を取ることで、思い込んだり自分にとって都合良く解釈しないことです。
確定申告の際に経費と認められるか否かに関しても、税務署で相談したり尋ねれば分かりやすく教えてくれます。
経費と思っていたものが経費の対象外だったり、逆に意外なものが経費として認められたりするので、税金の計算方法には難しさや奥深さがあります。
とくに初めてオンカジ収益で納税するほど稼げたなら、分かったふりをしないで素直に相談してみてください。
源泉徴収票や支払調書、経費に関する領収書といった必要書類の説明もあるため、確定申告がまったく分からない人でも大丈夫です。
源泉徴収票は会社に勤めている人が用意する書類で、年末年始のタイミングで発行されたものを受け取ります。
確定申告では何が経費になるか分からないので、支出があれば必ず明細書を残すか領収書をとっておきましょう。
オンラインカジノ収益を確定申告する前に知っておきたいポイント

勝利金が300万円以上ならオンラインカジノから支払調書を受け取ろう
支払調書も同様のタイミングにおいて、こちらはオンラインカジノ側から受け取ることになります。
所得額が300万円以下なら不要ですが、必要に応じて経費の領収書を手元に用意しましょう。
支払調書は利用しているオンカジに問い合わせれば受け取れますが、自分で手続きしてプリントアウトできるところもあります。
ログインして該当の項目からプリントアウトを行うだけなので、手元にプリンターさえあれば簡単です。
サラリーマンプレイヤーで会社に知られたくない場合
オンラインカジノでの稼ぎを勤める会社側に知られたくない場合は、確定申告書の住民税の徴収方法欄で普通徴収を選びましょう。
副業に当てはまるかは微妙ですが、本業以外の収入に厳しい企業だと、カジノの収入も副業をみなすので気をつけた方が無難ですね。
必ず手続きをするように準備を行う、適切な計算方法で納税額を確定する、これらを守るだけで不安感はなくなります。
確かに、書類を用意したり作成する手間はありますが、確定申告を無視して後でペナルティを受けるよりは遥かにマシです。
過去に手続きの経験があれば簡単ですし、計算方法は思いの外シンプルですから、まずは挑戦してみてください。
オンラインカジノ収益を確定申告するときの注意点
- 負けていても税金が発生することがある
- カジノの賭け金は(ほぼ)経費になりません!
- 稼ぎの半分は残しておきましょう
負けていても税金が発生することがある
上の項目でも触れましたが、オンカジの確定申告で怖いのがこれです。
仮に100万円使って残りが90万円になったとします。
この場合マイナス10万円なので確定申告しなくていいよね、となりそうですが、そうとは限りません。
オンカジの稼ぎで課税対象となるのは、「1回の勝利金-その時のベット額」を合計したものに対してです。
たとえばルーレットで次にような結果だった場合で考えてみましょう。
すべてルーレットのストリートベットで1つの数字に1万円を10回賭けた場合
※ストリートベットの配当は36倍
- 負け・・・-1万円
- 負け・・・-1万円
- 勝ち・・・+36万円
- 負け・・・-1万円
- 負け・・・-1万円
- 勝ち・・・+36万円
- 負け・・・-1万円
- 負け・・・-1万円
- 負け・・・-1万円
- 負け・・・-1万円
このときの勝利金の合計は72万円です。
でも「72万-賭け金合計10万円=62万円」の利益ではありません。
勝利金から差し引けるのは勝ったゲームの賭け金だけ。
よって「72万円-2万円=70万円」の利益となります。
このシチュエーションではたった10回のゲームで利益も出ているので大した問題ではありません。
でも勝ったり負けたりを繰り返しつつずっと遊び続けた場合はとくに危険です。
仮に通算1000万円くらい遊んでいたとしたら、手持ち資金が全く増えていなくても課税対象となる勝利金が増えていきます。
すると当然ながら税金額も多くなります。
まったく稼ぎがないにもかかわらず税金だけとられてしまう最悪のパターンですね。
オンカジの税金はこういう落とし穴があるので注意してください。
カジノの賭け金は(ほぼ)経費になりません!
上の項目でも少し触れましたが、注意点を挙げるとしたら、それはカジノゲームにおける損失額を支出、つまり経費扱いにできないことです。
カジノでのプレイを何かしらの事業としてやっているなら経費計上も可能ですが、税務署を納得させるだけの具体性がないならやめておきましょう。
たとえば私ならこのオンカジブログを運営しているので、ブログでゲーム内容を紹介するために$100ベットに使って何ゲームかプレイしその経過を記事にしました、なら税務署によっては経費計上できるかもしれません。
(事業性が認められるか?も必要です)
でも普通に娯楽としてプレイしたならできないと思っておいた方がいいです。
というわけで、勝った分のお金だけに課税されるので、カジノで大きく負けると折角利益が出ても税金で大幅減どころかマイナスになる可能性もあります。
遊ぶ時は収支のバランスを考えながらゲームプレイをしたいところですね。
近年は、オンラインで完結する納税システムが普及しているので、パソコンがあれば画面上で確定申告できますし、忙しくてもあっという間に済ませられるので楽々です。
勘定科目について知りたい場合は、最寄りの税務署に問い合わせる必要はありますが、手続きそのものに限ればかなり簡単になっていて便利です。
稼ぎの半分は残しておきましょう
仮に一般的な平均年収のサラリーマンがオンラインカジノで1000万円稼いだとします。
そしてほとんどの人は思わぬ臨時収入を得ると高い買い物をしてしまいます。
クルマや家などですね。
でも確定申告でかなりの税金を支払うことになります。
また収入が急増したことで翌年の住民税も100万円くらいになる可能性大。
さらにオンラインカジノ収入1000万円込みの年収で計算される予定納税という意味不明な税金徴収の仕組みもあるため、さらにお金が必要です。
(予定納税額がその時点の収入に見合っていない場合、税務署に相談・または書類を提出すれば減らすことも可能ですが、手続きは必須)
このようにどんどんお金をとられていきます。
オンラインカジノ収益が1000万円くらいなら、元の年収しだいでは半分以上は残ると思います。
でも念のため半分程度は残しておくことをおすすめします。
まとめ
オンラインカジノで得た勝利金の確定申告についてまとめました。
日本人のオンラインカジノプレイヤーは50万人以上とも言われています。
ほとんどが負け越しているとは思いますが、勝利金に課税されるのは勝った時の分だけなので、一定金額以上儲かったときは確定申告しなければいけません。
日本の口座に出金するなど税務署が把握できる状態にしなければグレーな状態ですが、しなければいけないことには違いないでしょう。
わからないときはお近くの税務署へ相談してみてください。